幼少期より家庭において祖父母との関わりが多く、自然と福祉に近い生活を送っていたのかもしれません。自分以外の方々に優しく接することを仕事とし、障がいのある方々を支援している職員に対し尊敬の念を抱く中、平成13年南砺市に渓明会の運営する事業所が開設することを知り、新しい事業所で自分の出来る事があるのではないかと新たなスタートを決意しました。
時代の流れは施設入所から権利擁護、地域移行に移り変わり、砺波福祉圏域で第1号となるジョブコーチになったのは企業での障害者雇用が進んできた、そんな時でした。様々な障がいのある方々や支援者と多く関わり広い視野を得たのもその時頃だったと感じています。
今は砺波市にある「障がい者サポートセンターきらり」において、障がいのある方々の幅広いご相談をお受けております。地域や施設において就業・生活されている方々の幸せを願い、同じ想いを持つ仲間と一緒に働けることが自分自身の幸せであり、やりがいとなっています。
きらりでは、知的障がい、身体障がい、精神障がいのみならず、発達障がい、難病、高次脳機能障がい等、その種別を問わず様々な方々からの相談をお受けしております。日々新しい相談をお受けする中で、その悩みはその人の数だけあります。社会的には正しい事であったとしてもその方が望んでいなければその支援は行うべきではありません。その方が持っている本来の力を最大限に生かし、優しさと厳しさを両立した支援を実施する事に日々葛藤しています。
私たちだけでは障がいのある方が望むすべての支援を提供できません。地域に多くいる支援者の協力を得ながらその方が望んでいる将来像を形にしていかなくてはなりません。
都会とは異なり資源が不足していることから、それぞれが職域に線引きせず、相手の立場に立って足りないものをお互い補い合う。支援者目線ではなく利用者目線に立ってその方ひとりひとりに関わっていく。サービスの提供だけではなく、その方の人生に寄り添う。そんな支援者になりたいと思っています。
障がいのある方に偏見を持っていませんか?たとえ話すことが出来なくても、たとえ体を動かすことが出来なくても、その方ひとりひとりには必ず強い想いがあります。その想いを汲み取ることを仕事とすることに私は誇りを感じています。
簡単な仕事ではありません、辛い事もあるでしょう。しかし、職員は皆同じ方向を向いて支援に取り組んでいます。自分の苦しみを分かってくれる仲間がいます。その仲間と共に日々さらなる高みを目指しています。
あなたも自分の可能性を私たちと共に探してみませんか。
人から「ありがとう」と言われる日々を送ってみませんか。